女性の脚がむくみやすい理由と筋ポンプの働き

むくみに悩んでいる女性はたくさんいます。編集部の独自調査では、身体のむくみに悩む女性の中でも脚のむくみで悩む女性が8割という結果に。男性で脚がむくむというのは女性ほどは聞きません。なぜ、女性の脚はむくみやすいのでしょうか?

血液循環が水分コントロールをしている

むくみの原因は体内の水分量が増えすぎることです。この水分量をコントロールしているのは全身を流れる血液です。血液は細胞に酸素と栄養を届けます。

また二酸化酸素や老廃物、余分な水分を回収もしています。そのため、血液循環が停滞すると水分が回収されずにむくみやすくなります

血液循環に大事なのは心臓です。そして、もう一つ大事なのが全身の筋肉です。血液は心臓から動脈、毛細血管、静脈を通って心臓に戻ります。心臓がポンプの働きをして血液は流れますが、それだけで全身の血液が流れるわけではない。心臓の他に「筋ポンプ」と呼ばれるものが血液循環に大きく影響しています。

血液循環を支える「筋ポンプ」とは

日常生活で筋肉は常に動いています。歩いたり立ったり座ったりするだけでも全身の筋肉は動きます。筋肉が動くことで、筋肉は収縮弛緩を繰り返します。それにより血管には圧力がかかり、血管内部の血液は押し出されるように動きます

これが「筋ポンプ」と呼ばれるものです。筋ポンプは筋肉量に大きく影響されます。筋肉量が多いと筋ポンプの力は強く血液はうまく循環します。そのため筋肉量と血液循環は大きく関係していています。男性に比べて女性は筋肉量が少ないですよね?

筋肉量が少ないければ筋ポンプの力が弱いため、血液がうまく循環しません。そのため男性に比べて筋肉量の少ない女性はむくみやすくなるというわけです

静脈では筋ポンプが特に重要!

心臓から手足の先に血液を届ける動脈は心臓のポンプの働きと重力によって血液が届きます。しかし、血液が心臓に戻ってくる静脈は心臓のポンプの働きだけでは血液が戻りません。静脈は重力に逆らって末端から心臓へ血液を送らなければいけないためです。そのため、静脈では筋ポンプの働きがとても重要になります。

ふくらはぎは「第二の心臓」

全身の中でも脚は特にむくみやすいです。これには重力が大きく関係しています。脚には全身の血液の70%が集まっていると言われるくらい血液が集中しています。これは常に重力が上から下にかかっており、下半身に血液が溜まりやすいためです。

重力に逆らって脚から心臓へ静脈を通って血液を送るのは力が必要になります。この静脈の血液循環をさせているのが「ふくらはぎ」です。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるくらい血液循環には大きく影響しています。

静脈には血液が逆流しないように「静脈弁」という逆流防止弁が付いています。静脈弁があることで静脈の血液は逆流することなく心臓に向かって一定方向に流れます。

ふくらはぎの筋ポンプと静脈弁の働きで脚の血液は静脈を通り心臓に戻っていきます。ここでも、ふくらはぎの筋肉量が多い男性より女性の方が筋肉量が少なくむくみやすくなります。

ちなみに動脈には静脈弁のような逆流防止弁はありません。動脈は心臓から手足に血液を送り届けるため、基本的には上から下に流れます。心臓のポンプの力と重力の力で血液を送ることができ逆流することはないため動脈側には逆流防止弁がないと言われています。

女性特有のむくみの原因

男性に比べて女性がむくみやすい原因は「筋肉量」と言いましたが、これだけではありません。女性特有の生理や妊娠もむくみの原因と言われています。特に妊娠前後にはむくみやすい時期になります。これは妊娠すると血液量が1.3〜1.5倍に増えるためです。血液が増加すれば水分量も増えるため、その分むくみやすくなります。

まとめ

むくみは体内の余分な水分が増えすぎることで起こりますが、これは血液循環と大きく影響しています。血液循環には心臓の他にも第二の心臓と呼ばれる「ふくらはぎ」を含む全身の筋肉も深く関係しています。男性に比べて女性がむくみやすいのは、筋肉量が少なく筋ポンプが弱いからと言えます。

特に脚は重力の影響で血液循環が停滞しやすいため、全身の中でもむくみやすい部位です。むくみ解消には脚の血液をうまく循環させることが重要で、定期的に歩いたりすることで脚の筋肉を動かしたり、定期的な運動でふくらはぎを鍛えることはむくみ解消や予防に効果があります