中性脂肪値が低いと老化の原因になる?健康的に中性脂肪を落とす方法とコレステロール

中性脂肪が低すぎると老化の原因に

中性脂肪値が高く、「もっと下げるように」と指摘されたことがある人の中には、中性脂肪値は「低ければ低いほどいいのではないか」と思ってる方もいるのではないでしょうか? しかし、それは大きな誤解です。中性脂肪値は高すぎても低すぎても問題があるのです。今回は低すぎる中性脂肪値が身体に及ぼす影響についてご紹介します。

私たちは食べ物から摂取した「脂肪酸」や「糖質」などをエネルギーとして活動しています。エネルギーとして使い切れずに余った分が肝臓に送られ、そこで中性脂肪となり体内に蓄えられます。蓄えられた中性脂肪は、体内がエネルギー不足に陥った時のための、いわば「予備のエネルギー」の役割を果たします。

そのため中性脂肪は「生きていくうえでなくてはならない必要なもの」なのです。

また、中性脂肪は外部の衝撃から内臓を守り、体温を一定に保つ働きもあります。中性脂肪が高く悩んでいる方にとって、中性脂肪は「不要なもの」なのかもしれませんが、生きていく上で「一定量は必要なもの」なのです。

中性脂肪値が低いということは「予備のエネルギー」が少ないということです。当然、慢性的に疲れを感じやすくなります。また、中性脂肪は体のさまざまな細胞やホルモンの生成に大きな手助けをします。中性脂肪が不足すると、細胞やホルモンの生成がうまく行えず肌も細胞も老化していくのです。それが原因となり抜け毛や、肌トラブル、冷え性、生理不順などの症状を引き起こします。

では、一体どういう人が中性脂肪値の低下を招きやすいのでしょう。中性脂肪値が下回っている方の多くは、過度なダイエットを繰り返し行っている方です。その無理なダイエットが、「低中性脂肪血症」や「栄養失調」などの病気の原因ともなります。

バランスの良い食生活が中性脂肪減少の第一歩!

低中性脂肪血症とは、血液中の中性脂肪が極端に低くなる症状です。頭痛などの自覚症状がなければ、緊急な治療が必要な病気ではありませんが、 中性脂肪が不足した状態が続くと他の病気になりやすくなるため注意が必要です。

栄養失調とは、その名のとおり必要な栄養素を欠いている状態のことです。栄養失調と聞くとまったく食事ができない人が陥る症状に思えますが、実はそうではありません。空腹な状態に悩まされることなく豊富に食事ができている人でもあっても栄養が偏った食生活をしていると、栄養失調と判断される場合があります。

栄養失調と診断されたからといって緊急な治療が必要ということはありませんが、栄養失調がひどくなれば、中性脂肪値が高すぎる人と同じく動脈硬化になることもあります。

一般に、中性脂肪の適正値は30〜149mg/dlといわれています。中性脂肪値の高い、低いに関わらず、中性脂肪値が適正値でない人の共通点は摂取している栄養に偏りがあり、バランスのいい食生活ができていないことです。

特にダイエットをする場合、絶食やひとつの食品のみ食べるダイエットなど栄養に偏りのあるダイエットは危険です。最近よく聞く糖質制限ダイエットも、糖質以外のタンパク質や脂質の量をきちんと管理しないと栄養失調につながる可能性もあります。どのダイエットもそうですが、きちんした知識のもと行うことが重要です。

中性脂肪値は、基準値より極端に高すぎても、逆に低すぎても体に悪影響を与えるため、適正値に保つ必要があります。中性脂肪が高いからと極端なダイエットで無理に中性脂肪値を下げようとすると、肌トラブルや抜け毛、老化を早める原因にもなるのです。中性脂肪値を正常に保つため、バランスのよい食生活をこころがけましょう。

中性脂肪値減少に効果のあるDHA・EPA

バランスのいい食事をこころがけたいと考えている人は多いものの、なかなか食生活や生活習慣は変えることが難しいのが現状です。そんな人は、DHA・EPAを積極的に摂取するといいでしょう。

DHAはドコサヘキサエン酸のことで、肝臓の働きを活性化し、中性脂肪を体外へ排出する働きがあります。EPAはエイコサペンタエン酸のことで、体内にため込まれた脂肪分や血液の中にたまった中性脂肪を分解する働きがあります。

厚生労働省でも、中性脂肪値の改善を含めた成人病予防のために、マグロやサバなど青魚に多く含まれるDHAとEPAの積極的な摂取を呼び掛けています。DHAとEPAはマグロやサバなどの青魚のほか、亜麻仁油やエゴマ油などの一部の植物油にも含まれています。

厚生労働省が推奨しているDHAとEPAの摂取基準は1日1000mgですが、この基準を満たそうとするとマグロの刺身であれば8人前の量が必要となってしまいます。せっかく効果が期待できる成分であるのに、実際には食事だけで摂取するのは難しいのも現状です。

そんなときは、DHA・EPA配合のサプリメントを活用するのもおすすめです。通常、DHA・EPA配合のサプリメントは300〜750mg程度配合されているものが多く、普段の食事とあわせて基準値を満たすことが手軽にできます。DHA・EPAを積極的に摂取し、健康的に中性脂肪を減らしましょう。

中性脂肪を下げると、コレステロールも減少?

健康診断で、中性脂肪値が高いと指摘された方の中には、同時に、コレステロールの値も指摘された方も多いでしょう。

中性脂肪とコレステロールは、どちらも人間の身体に存在する「脂質」です。そのため、中性脂肪とコレステロールは「一括り」にされてしまいがちですが、中性脂肪とコレステロールの特徴や働きには大きな違いがあります。ここでは、中性脂肪とコレステロールの違いと関係性についてご紹介します。

中性脂肪とコレステロールの違い

中性脂肪は、「トリグリセリド」(TG)と呼ばる脂質です。中性脂肪の主な原材料は、食事から摂取した糖質・脂質で、私たちが活動するためのエネルギー源です。エネルギーとして消費されなかった分が、肝臓に送られて「中性脂肪」を合成します。

中性脂肪は、体内の糖分が不足した時の「予備のエネルギー」として一定量は必要なものです。しかし、必要以上に体内に溜め込むことで皮下脂肪や内臓脂肪が増え、また、血液中の中性脂肪も増加します。健康診断の検査結果で言われる「中性脂肪値が高い」とは、血液中の中性脂肪が多いことを意味します。

血液中の中性脂肪が増加すると、血管に「プラーク」と呼ばれる「コブ」を作ります。コブが作られることで、血管内が狭くなり血流が悪くなり、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となるのです。

一方、コレステロール(TC)は、細胞膜を生成するために必要な要素で、こちらも生きていく上で欠かせない脂質です。コレステロールには、善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があり、これらが相互に作用することで、細胞膜の原料、ビタミンDの合成、副腎皮質ホルモンや、脂肪の消化を助ける胆汁酸を生成します。

この善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)は、それぞれ特徴があり独自の働きをします。善玉コレステロールには、体内の血管や組織から余分コレステロールを集めて、肝臓へ運び再利用させる働きがあります。一方、悪玉コレステロールは肝臓や腸で作られたコレステロールを、体の隅々まで運ぶ働きがあります。

「悪玉」と聞くと身体に悪いもののようにイメージしてしまいますが、悪玉コレステロールも一定量は必要な要素なのです。

一定量は身体に必要な悪玉コレステロールですが、増えすぎてしまうと、血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させる原因になります。また、それにより心筋梗塞や狭心症になる可能性が高くなるのです。

中性脂肪とコレステロールの関係とは

働きは全く違う中性脂肪とコレステロールですが、中性脂肪とコレステロールは、その「増減」に深い関係があります。中性脂肪が増加すれば、悪玉コレステロールも増加し、善玉コレステロールは減少します。中性脂肪が減少すれば、悪玉コレステロールも減少し、善玉コレステロールは増加します。

言い換えれば、中性脂肪と悪玉コレステロールは比例し、中性脂肪と善玉コレステロールは反比例するということです。中性脂肪値もコレステロール値も高いのであれば、中性脂肪値を改善することでコレステロール値も改善されるということになります。

DHAとEPAでコレステロール値も下がる

中性脂肪値もコレステロール値の改善方法は、言うまでもなく「生活習慣の見直し」です。中性脂肪値もコレステロール値も「食生活の改善、適度な運動、禁酒に禁煙」に取り組むことで改善されると言われています。

しかし、「仕事が忙しく時間がない、付き合いがあって改善に取り組んでもすぐに挫折してしまう」という方におすすめなのが、マグロやサバなどの青魚に多く含まれるDHAとEPAの摂取です。DHAには肝臓の働きを活発にし、中性脂肪を体外に排出する作用があります。また、EPAには体内に溜め込まれた脂肪や血液中にたまった中性脂肪を分解する働きがあることが証明されています。

厚生労働省が推奨するDHAとEPAの摂取量は1日1,000mgで、クロマグロのお刺身8人前に匹敵します。忙しく外食中心の食事が多い方はもちろん、頑張って自炊している方でも1,000mgの摂取量を毎日維持するのは厳しい状況です。

そこで効果的なのがDHAとEPAを配合したサプリメントの活用です。DHAとEPAは、中性脂肪値とコレステロール値を同時に改善できる効果的な成分です。サプリメントも効果的に使いながら、できる範囲で生活習慣を改善することをおすすめします。