現役歯科医が伝授!歯のホワイトニングの料金相場と自宅でできる方法

この記事の執筆医師

歯のホワイトニングの専門サロン「ティースアート」椿知之(つばき ともゆき)

歯のホワイトニングとは?

歯のホワイトニングは、歯の表面や歯の内部の色素を分解し、歯の明るさ(明度)を上げて白くする方法です。

歯の明るさを上げて白くするので、どんなに白くしても不自然な白さにはなりませんが、逆に陶器のような白さにすることはできません。陶器のような白さにするには、マニキュアやセラミックを行う必要があります。

ホワイトニングは1989年にアメリカで実用化された方法で、国内外の大学をはじめとする研究機関で安全性が確認されており、今では世界中で行われています。

歯医者や自宅でできる歯のホワイトニングの種類

オフィスホワイトニング

歯科医院で行うホワイトニング。医薬品のホワイトニング剤を歯に塗り、そこに薬剤に配合された光触媒に最も効果のある波長のLEDなどの光を当てて白くする方法です。

以前はハロゲンライトやレーザーを使用していましたが、現在はほとんどがLEDライトになっています。徐々に白くしていくタイプと1回で白くするタイプがあり、1回の効果や施術本数によって料金が変わってきます。

費用相場

徐々に白くするタイプのホワイトニングでは、前歯上下12本で1回10,000円前後ですが、ある程度白くするまでに数回必要です。1回で白くするタイプのホワイトニングは本数と効果にもよりますが1回3~6万円くらいです。時間は1回1~2時間かかります。

ホームホワイトニング

マウスピースにホワイトニング剤を入れて自宅で行うホワイトニング。一般的には歯科医院で作製したマウスピースを使用しますが、市販の簡易型マウスピースを使用する方法もあります。

費用相場

使用するマウスピースの形や薬剤の濃度、ジェルの本数によって料金が変わってきますが、相場は上下で15,000円~50,000円くらいです。マウスピースは破れたり変形するまで使用でき、追加のジェル代(2,000~5,000円前後)だけでホワイトニングを続けることができます。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行う方法です。かなり白くしたい場合や、抗生物質による歯の変色の場合などに行います。

費用相場

オフィスホワイトニング+ホームホワイトニングの両方の料金がかかってきますので、最も高くなります。

インターナルブリーチ

神経がない歯に行うホワイトニング方法。歯の神経を取った穴にホワイトニング剤を入れて白くしていきます。

歯の中にホワイトニング剤を封入して行う「ウォーキングブリーチ」、歯科医院の中で光を当てて行う「インターナルオフィスブリーチ」、歯に穴をあけたまま自宅で行う「インターナルホームブリーチ」があります。

費用相場

ウォーキングブリーチで1本10,000円~15,000円、インターナルオフィスブリーチとインターナルホームブリーチは、それぞれオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの料金にプラス10,000円程度かかります。

OTCホワイトニング

ドラッグストアやバラエティショップなどで市販されている製品を使って自分で行うホワイトニング。日本では市販品に歯科医院で使用している医薬品のホワイトニング剤の配合が認められていないため、効果はかなり弱くなります。

費用相場

歯磨きタイプやジェルタイプのもので1本1,000~3,000円、LEDライトなどを使用するホワイトニングキットタイプのもので5,000円~10,000円程度です。

セルフ式ホワイトニング

使用説明を受けた後、自分でホワイトニング剤を歯に塗って、自分で光を当てて白くする方法です。歯科医院以外のホワイトニングサロンやエステティックサロン、美容院、整体院などで行っています。

歯科医院ではないため、直接施術することはできません。この方法もOTCホワイトニング同様、歯科医院で扱う医薬品のホワイトニング剤を使用することができないため、ポリリン酸や酸化チタンなどの医薬部外品、化粧品を使用します。表面の着色を分解して落とすことで歯を白くします。

費用相場

サロン形態によって異なりますが、1回あたり3,000~5,000円くらいのところが多いようです。

自宅でもできる簡単ホワイトニング

歯科医院で歯の型を取った後、自分の歯に合ったマウスピースを作製し、自分で薬剤をマウスピースに入れて使用する方法です。

歯科医院に行かずに自宅でできること、自分のペースで好きな時にホワイトニングができること、就寝時にマウスピースを装着すれば、寝ている間に歯を白くすることができることなど、自宅で簡単にホワイトニングができます。

ただ1回のホワイトニングの効果が弱いため、早く白くしたい場合や、結婚式などあらかじめ日程が決まっている場合などには向きません。

海外では高濃度のホワイトニング剤が販売されていますが、誤った使用方法による歯茎やのどの炎症、歯茎が下がるなどの事故も報告されています。また高濃度のホワイトニング剤を既成のマウスピースや、歯に合わないマウスピースで使用すると、薬剤の流出量が多くなり、危険です。使用に際しては医師の指導の下に使用してください。

自宅で歯を白く保つ方法

ホワイトニングで白くした歯は、時間とともに色が戻ってきてしまいます。嗜好品や食生活にもよりますが、一般的にはホワイトニング後、半年くらいから徐々に色が戻り始めて、何もしないと2年くらいで元の歯の色に近くなってきます。

歯科医院で歯を白くした後は歯のお手入れ(メンテナンス)をしていつまでも白さを保ってください。

日常で気を付けることは、なるべく色の濃い食べ物、飲み物を控えることですが、完全に排除することはできませんので、このような飲食物を摂った後は、なるべく早めに歯を磨くか、歯磨きができなければうがいだけでもしたほうがいいでしょう。歯磨きせずに寝てしまうのはNGです。

日常の歯磨きには、ホワイトニング効果のある歯磨きを使用し、なるべく1本ずつ丁寧に磨くようにします。また週1回程度、ステイン除去用のペーストを使用するとさらに効果があります。ただし色素除去能力が高いため、毎日の使用は控えたほうがいいでしょう。ホワイトニング歯磨きを電動歯ブラシで使用するのもNGです。

歯のホワイトニングで注意すべき食べ物、飲み物

コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、コーラ、カレー、ベリー類、ケチャップ、キムチ、チョコレート、漢方薬、色の濃いうがい薬など。口紅も歯に付かないように注意しましょう。