プラセンタの抽出方法と特徴をまとめました!

豊富な栄養素を含み、美容と健康への効果が期待できるとして人気のプラセンタ。

プラセンタは製造過程において、豚や馬、人間などの哺乳類の胎盤から有効成分のエキスを抽出することで作られています。

しかし、一口に「抽出」といってもその方法は様々。

抽出方法によって有効成分の量や質が違ってくるため、プラセンタサプリメントやプラセンタ配合の化粧品などの製品を「プラセンタ含有量」の高さだけに注目して選ぶと損をしてしまう可能性があります。

粗悪な製品によっては、コストを抑えることだけに注力した方法で抽出されており、有効成分はほとんど含まれていないものも。

せっかくなら有効成分がより多く残っており、美容効果の高いものを選びたいですよね。

ここでは、プラセンタの抽出方法とそれぞれのメリット、デメリットについてわかりやすくご紹介していきます。

プラセンタの抽出方法まとめ

胎盤から不純物を取り除き、プラセンタエキスだけを抽出するにはコストがかかります。

ここでコストカットのために適当な抽出方法を取ってしまうと、せっかくの有効成分が破壊されてしまうリスクも。

純度の高いプラセンタエキスを抽出するにはそれなりのコストと技術を要する方法を選択しなければなりません。

そのため、抽出方法のちがいは製品の品質にダイレクトに影響しているといえます。

代表的な抽出方法は以下の6種類

  • 凍結融解法
  • 凍結酵素抽出法
  • 加水分解法
  • 酵素分解抽出法
  • 分子分画法
  • 細胞培養法

他にもいくつもの抽出方法があるとされており、企業独自の手法を取り入れている製品もあります。

それぞれの抽出方法の特徴とメリットデメリットについて、簡単に解説していきます。

凍結融解法

凍結融解法は最も簡単でコストのかからない方法です。しかし、現在ではほとんど使われていません。

というのも、凍結融解法では胎盤を急速冷凍した後に解凍する過程を数回繰り返し、そのショックで細胞を壊して成分を抽出します。

この抽出作業過程で、壊れた細胞から大切な栄養素まで流失してしまうのです。

いくらコストがかからないといっても、せっかくの有効成分が効果を失っているのでは意味がありませんよね。

凍結酵素抽出法

凍結融解法の進化版、改善版ともいうべきなのが凍結酵素抽出法です。

凍結させたプラセンタから酵素を用いて成分を分解、抽出します。

凍結融解法のように温度変化を与えることがないため有効成分が壊れにくくなります。

しかし抽出にかかる時間や、作業に対する技術力が高くなることから、コストが上がってしまうのがデメリットです。

加水分解法

加水分解法は塩酸などの強い酸を使用して胎盤の細胞を壊し、成分を抽出する方法です。

しかし、酸によって有効成分まで壊れてしまうのがデメリット。

企業によっては強い酸や塩基を使用せずに加水分解法を取り入れているところもあります。

ちなみに加水分解はプラセンタだけでなく、身近な食品の加工にもよく使われています。

酵素分解抽出法

酵素分解法は、低温処理した胎盤と特定の酵素を反応させて不必要な部分を分解し、有効成分だけを抽出する方法です。

凍結融解法や加水分解法のように加熱や強い薬品によって有効成分まで壊れてしまう心配がなく、効果の高いプラセンタを手に入れることが出来ます。

高品質なプラセンタを手にすることができますが、その分価格も高くなります。

分子分画法

分子分画法はラエンネック製法とも呼ばれ、特殊なフィルターを通して有効成分を抽出します。

医療用プラセンタを製造する際に用いられる方法で、それぞれ分子の大きさの違う栄養素を種類によって分け、必要な成分だけを効率的に取り出せるのが特徴です。

また、フィルターを通すことによって不純物を取り除けるだけでなく、デリケートながら高い美容効果を発揮する成長因子も抽出することが可能です。

加熱や冷却などの温度変化を与えないため、成分の性質が変化したり壊れてしまう心配がなく、非常に純度の高い高品質なプラセンタになります。

細胞培養法

細胞培養法は主に羊プラセンタに使われる特殊な抽出法で、ヒツジの胎盤の細胞を人工的に培養するというものです。

細胞の増殖に最適な環境のもとで培養されるため、プラセンタの最大の特徴である若返り成分の「成長因子(グロースファクター)」を多く含み、逆に不純物は非常に少なくなります。

特許を取得した技術で、現在のところ世界でもドイツとスイスしかこの技術を持っていません。

安全性も品質も保証されていますが、コストがかかる方法なうえ、羊プラセンタ自体が日本ではあまり流通していないため、価格は最も高くなります。

プラセンタ選びは抽出方法にも注意しよう

プラセンタには様々な抽出方法があり、どの方法で抽出されたかによって品質には大きな差が生まれます。

いくらプラセンタの含有量が多い製品を選んでも、そのプラセンタが有効成分が失われやすい方法で抽出された純度の低いものであれば効果は期待できません。

プラセンタの効果を実感するためには、やはり高い純度を保てる方法で抽出されたものを選ぶ必要があります。

しかし、当然ながら使用されているプラセンタの品質が高ければ高いほど値段も上がります。

自分の求める効果のレベルとコストのバランスをとることも、プラセンタ選びの重要なポイントだといえるでしょう。

Iyakuhin Johogaku「健康食品・サプリメントによる健康被害の現状と患者背景の特徴」(外部サイト)

日本化粧品技術者会誌「メラニン形成におよぼすプラセンタエキストラクトの影響」(外部サイト)